ハルカの国 創作の記その10

七月八日に執筆している。
作業はまさに佳境。
ここからが勝負。
勝負できるところまで持ってこれた。
今はただ、そのことに過去の自分へ感謝している。
ここからギアを上げて最後まで駆け抜ける。

Twitterについて

最近、矢鱈目鱈に呟いている。
目標があって、七月は300回以上呟きたい。
現段階、結構、ネタ切れ。
呟くのも楽じゃない。楽じゃないところ、誰に望まれてもいないのに呟き続けるのは目標の向こうに目的があって、Twitterでの発信力を強化したい、我が輩の〝コンテンツ〟に興味を持ってもらえる方にリーチ出来るようになりたい。
最終的なところを言ってしまえば、国シリーズのエコシステム(経済循環)を確立したいのだ。
Twitterの呟きまくりは、その一環で、現状、トレーニング中といったところ。鬱陶しいだろうなと思いますが、大目にみてやってください。大目にみれない方はミュートなり、フォロー解除なりお手数ですがお願いします。
興味のもてるツイートがあれば、「いいね」なり「リツイート」なりして頂ければ幸い。皆様方の反応を指針にしてジャンルを選び、呟いていくつもりでございます。
現状、良さそうなのは

・ジブリ関係の考察を交えたknow-how系
・自作品を例にとった、民俗学雑学
・ハルカの国の詳細

くらいは、ちょこちょこ見られている様子。
時々わけわからんこと呟いたり、TL界隈の時事ネタぶっ込むのは反応をお伺いしているところで。「なにこれ」と思ったらスルーしといてくだされ。反応の薄いジャンルは段々と呟かなくなっていくと思います故。
ちなみに宮崎・高畑映画への考察はちょっと自信がある。他人のも読んでるし、自分でも色々考えてもいる。メモ帳にはそれなりの量が溜まっているので、ネタ切れはない。ただ物書きでもなければ「はぁ?」てな内容も多い。

目的

現状、皆様からの支援を頂き、資金面では問題がない。
「ハルカの国」完成までは製作に集中出来そうである。本当に有り難いことだ。
しかしながら、「ハルカの国」完成後は見通しが利かない。次回作にシームレスに取りかかれるか否かは「ハルカの国」完成後の状況にかかっている。
現状のままでは厳しい。
「ハルカの国」が1000本くらい捌ければ問題ないが、「雪子の国」の販売数からみるに現実味がない。

厳しい季節に「厳しい!」と気づいても手遅れであることは経験則でわかっている。
冬は秋に備えた者だけが乗り越えられる。
というわけで、資金が潤沢である現状に色々種を蒔いておこうと考えた。
Twitter、ファンティア、ブログ、等々。
フリーコンテンツの充実を図ろうかなと。
フリーコンテンツへのリーチを高めようかなと。
リーチ云々の前に、まず認知度上げたいなと。
そういう目論見で、色々試行錯誤している。

「雪子の国」フリー化

夏コミにてパッケージ版を販売する前に、お伝えしておかなければならない。
今後、「雪子の国」はフリー化する〝可能性〟がある。「ハルカの国」が完成し、一般販売に移る手前でフリー化するかもしれない。
その際は、三ヶ月前より販売は停止する。
「国シリーズ」のフリー化は「雪子の国」だけではなく、今後とも最新タイトルが出る度に、前のタイトルをフリー化することを検討中。
その目的は単純で、プレイしてくれる方を増やしたいから。
シリーズ作品の宿命である「前作以上には最新作は売れない」というネックを解消したいのである。
最新作を買い求めてくれるプレイヤー、1000人。これが目指すパイの大きさ。これが成立しないことにはエコシステムを確立出来ない。
ここが達成できるまでは、広報活動、イベント参加等、試行錯誤を続けていく。
逆にエコシステムさえ確立してしまえば、「国シリーズ」完成までは大人しくしておく。作品に集中し、応援してくださる皆様への還元にリソースを割いていきたい。
現状、応援してくださってる方々には大変な恩がある。あらゆる意味で支えてもらっている。
出来る限りの恩返しをしたいと思う。
その最大にして、最低限完遂しなければならぬことは、「国シリーズ」の完成。
「最大クオリティの国シリーズを、最速でお届けする」
これ以外は、これが叶う前提でのこと。優先順位には圧倒的な差があると考えている。
この「最大クオリティと最速のお届け」を叶えるために、1000人の方々に遊んでもらいたいのだ。
そのための「雪子の国」フリー化と考えて頂きたい。
購入して頂いた方には申し訳なく思う。CG観覧モードを削る等、有料版とは何らかの差をつけるつもりではいる。
フリー化が決定したわけではないが、今後「雪子の国」を購入される方、パッケージ版を購入される方にはお知らせする必要があると思い、この場をお借りした。

WEBコンテンツ・フリー化の流れ

カスタマーが商品を購入するまでのプロセスがある。
従来の買い物であれば、AIDMAと言われ、そのプロセスは

アテンション(発見)

イントレスト(関心)

ディザイア(欲求喚起)

メモリー(記憶)

アクション(購入)

だった。
これがインターネット、ソーシャルメディア、評価サイトの登場で、コンペア(比較)シェア(感想の拡散)が加わったと考えられている。
しかしソシャゲにしろ、音楽にしろ、コンテンツのフリー化が進んだことで流れが変わったと我が輩は考えている。つまり――

アテンション(発見)

イントレスト(関心)

トライ(無料コンテンツの利用)

トラスト(無料コンテンツ使用後の信頼)

アクション&シェア(投資・投げ銭、拡散)

という流れ。
つまりフリー化が進んだWEBコンテンツ業界において、使用前の〝購入〟はなくなり、使用後の信頼によって〝投資〟が行われるのだ。
ソシャゲや、ヨウツベにおけるミュージックビデオ鑑賞に慣れた人々にとって、「面白そうだから買う」ではなく「面白かったから投資する。フリー版より+αを求める」というプロセスが当たり前。
溢れかえっているエンタメコンテンツに、有限のリソース(時間、資金)を割くのである。失敗はしたくない。たとえ「面白そう」と思えても、信頼できないもの、未知数が残るものには手が出ない。何故なら比較対象として信頼できる「面白かったもの」が他に山ほどあり、そこへ投資する方が明らかにローリスクだからだ。

WEBコンテンツにおいては〝信頼〟が何より大切だと感じる。〝信頼〟を得る方法として実際コンテンツを使用してもらうことが最も効果的。
これを証明するように、今、WEBコンテンツのフリー化は加速している。
6万円もするような音楽編集ソフト、ペイントソフトが、一月は無料で全機能利用可能、amazonプライムも、ネットフリックスも初月は無料が当たり前。ソシャゲでプレイ前に金をとるものなんて皆無。
皆がここまでして欲しがっているのは何か。カスタマーの「信頼」なのだ。試してもらって、自ずから「このサービスを利用したい、+αが欲しい」と願ってもらう。
売る努力ではなく、「信頼してもらう」努力に最大限のリソースを割く。
「信頼」こそ最大の資産。
これが現状の〝環境〟なのだ。

ここらを含めて、我が輩も「1000人計画」までの戦略を練っている。

グランドデザイン

我が輩の目的は先も記した通りで、「最大クオリティの国シリーズを、最速でお届けする」こと、この一点。
ちなみに「最大クオリティ」というのは物語体験としてのクオリティであって、立ち絵やスチルを滅茶苦茶綺麗にしたり、ゲーム演出を凝りまくったりはしない。あくまで物語は読者の心へのアクセスと思っているので、ゲーム自体に執着しても効果は薄いと考えているからだ。
必要があれば外注もするし、多くの人に助けられることは当然あるだろうが、サークルとしては一人でやっていくつもり。
これは我が輩の性格的に〝仲間〟という横並びの人間関係が合わないからだ。
意思決定、命令系統がしっかりしていないとストレスになるし、そのトップに自分がいないと耐えられない我が儘っぷり。
人の話は聞くけど、決めるのは我が輩。共和制、民主主義は無理。君主共和制、外部オブザーバーという元老院システムを採用した、一人ぼっちの王様である方がストレスフリーなのだ。
そんなわけで、シリーズが進んでもサークルとしての規模を大きくするつもりはない。外注先としてお得意先をつくることはあるだろうが、最後までぼっちで製作していく予定。

そんな予定だから、「プレイヤー1000人」さえ叶えば、完成まではそれ以上望まない。資金が十分以上あっても使い用がないのだ。
捕らぬ狸の皮算用もいいとこだろうが、方向性を見失わないためにも記しておく。
必要なのはエコシステムの確立。これ以上のことにリソース(時間)は割かない。ゲーム製作に回す。

「国シリーズ」完成後は二、三年かけて広める活動をしたいなと考えている。多国語への翻訳も、完成を見込んでいる八年後にはディープラーニング辺りの技術が発達して、翻訳コストが格段に下がっていると予想している。
ノベルゲームを囲む環境も変わっているだろうが、現状、ビックウエーブがきて乗り遅れたら損ということもなさそうだから、マイペースに目標を設定し、コツコツやっていくつもり。

Studio・Hommageとしての変遷はブログとして残してきたし、これからも残していくつもりである。
目的が叶うか叶わないかに関わらず、最後まで記録は残す。その記録も、皆様の役にたてるように定量的な目標設定と反省を織り交ぜながら残していきたい。
戦略、実行、結果、反省と改善、これらのプロセスを今後もまとめていく。
どんな結果に終わっても「やりたいことをやろうとする皆様」のお役に立てるよう、データとしてまとめておきたい。読んでやる気を失うような「恨み節」にはしない。死体になれば死体となったで、「ここには地雷がありまっせ! この先、気をつけなはれや! 応援してまっせ!」と手を振っていたい。
もちろん、「紆余曲折ありましたけれど、満足のいく結果を得られました」と報告出来るように頑張るつもりではいる。

この先、わちゃわちゃして居処の落ち着かない醜態を晒すこともあるかもしれないが、そこは俯瞰の視点より「ない頭使って頑張ってんねんな」と思って頂ければ幸いです。

夏コミまでラスト一月! がんばる!

“ハルカの国 創作の記その10” への2件の返信

  1. 雪子パケ版はコミケ後に通販でも販売されますか?
    ポストカードの入手目的で買わせていただきたい

    1. お問い合わせ、ありがとうございます。
      雪子の国パケッージ版は、売れ残り分を通販で販売しようと考えています。
      恐らく、20部前後余ると思いますので、コミケ後にお求めになられても大丈夫だと思います。
      よろしくお願いします。

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