広報キャンペーン終了と結果のご報告

本日2月5日をもって国シリーズの無料キャンペーンが終了する。
明日になれば有料配布に切り替わるので、まだお求めでない方は駆け込みにどうぞ。

様々お伝えするべきことはあるが、まずは数字としての結果をご報告したい。
BoothにおけるDL数として
雪子の国 505
ハルカの国・越冬編 436
ハルカの国・決別編 423
ハルカの国・星霜編 380
DLsiteの購入数(DL数ではなく購入手続きまでした数)として
雪子の国 8097
ハルカの国・前三部作 3849
となっている。
DLsiteの桁が多いのはDL数ではなく購入数であることが大きいと思われる。とりあえず購入手続きだけしておけば購入履歴に残るため、数ギガのファイルをDLするよりハードルが低い。
BoothとDLsiteにおけるサービス利用者数の違いもあるだろうが、DLするのと購入手続きだけ済ませるのとではやはり難易度が違う。

当初目標として掲げていた「ハルカの国」1000DL。
上記の理由において、明確に達成出来たどうかはわからない。Boothだけ見れば達成していないし、DLsiteを合わせれば達成しているが購入者皆がDLしてはいないだろう。
ただ少なく見積もって十分の一の方しかDLまで進んでいないとしてもboothとDLsiteを合わせれば1000を超えているので、目標は達成出来たと考えて良いのじゃないかと思っている。
不確かなご報告になって申し訳ないけれど、我が輩としては予想以上の結果だった。特に「雪子の国」がこんなに伸びるとは思わなんだ。
ただこの「予想以上に伸びた」ことで種々弊害もあり、そこにまつわる事で皆様に申し訳したい事がある。
以下ではそれを語りたいが、とりあえず、「目論見は達成した!」と元気よくこの度の試みを締めくくりたい。
Twitterやネットで広報活動を支援してくれた皆様。
本当にありがとうございました。
改めて御礼を述べたいが、ここでも一度感謝の意を表しておきたい。

キャンペーン中に起こった事と申し訳

今までしていなかった事をすると叩かれるのは世の常。
特に目立つことをすると色々言われる。
DLsiteで無料配布を始めた頃より「鬱陶しいから★1つけた」とか「チーター」とか「でしゃばんな」とか、要するに「大人しくしとけ」「今まで通り何もすんな」という旨のメッセージが届いた。
うちみたいな小さなサークルが動いても嫌がられるんだな、と予想外だったが、やはりどれだけ小さくても存在している限り環境に属しているわけで、環境に属している限り動けば誰かに影響を与えてしまうようだ。
と言って他の創作者の方から嫌がらせを受けたという話ではなく、恐らく他作品の根強いファンの方から「荒らすな」的な意味合いで言われたのだと思う。想像の域を脱しないが、そういう風ではあった。
今回悪目立ちしたのが「雪子の国」で途中から無料配布作品のランキングにのるようになった。我が輩もこれは想定外で、「あーここまで目立つとなぁ」と思っていたが、やっぱり事が起こった。

先日、Dlsiteよりメールが届き、「無料配布期間の購入数は0にさせて欲しい」と言われた。
当初は有料配布に移っても購入数は残るはずだったが、後に状況がかわり、ルール改定となったと知らされる。
要するに無料期間に数字稼いで有料配布に切り替わってもその実績使うのは狡いよね、ということ。
明確にそう言われたわけではないけれど、「適正な評価をユーザー様にご提供するため」ということなので、そうなのだと思う。
「お前のやっていることはチート行為」と指摘するメッセージも受け取ったほどだから、DLsiteの方にもクレームがいったのかもしれない。
実際、雪子の国の購入数8000越えは全年齢ゲームコーナーにおいてはかなり大きな数字で、このままの数字が残ってしまうと各種ランキングに載り続けることになる。
これでは有料配布で頑張ってきた他作品があまりに不利で、フェアではない。ユーザーにも「これ2000円もすんのに8000以上買われてんのか」と勘違いさせてしまい、下手すれば優良誤認になりかねない。
これはまずい、と言うことでルールが変更されたのではないかと考えている。
向こうからも「途中でルールを変えて申し訳ないけれど適正な評価を保つためどうしてもこの処置をとらざるおえない」と謝罪があった。

無料と有料の購入数が一緒くたでは、購入数が適切な判断基準として成り立たなくなる。
これは納得出来る。至極当たり前だと思う。
では何故最初はそうではなく、途中からそうなったのか。
これも推測になるが想定した以上に「雪子の国」が目立ってしまったからだと思う。
当初は「一日で70人も購入してくれましたね! 全年齢でこんなに数が動くことは稀です。おめでとうございます」とDLsite側もキャンペーンの躍進を喜んでくれたものだ。
想定として「100~200」ぐらいの伸びで止まると考え、それなら問題ないと判断していたのではないだろうか。我が輩も「1000いったらいいな」ぐらいの考えで、まさか8000に届くとは思っていなかった。
購入数のランキングに載り始めたあたりから、「やべぇかもな」と思っていたのだが、DLsite側も同じ気持ちだったのかもしれない。

無料と有料の購入数を一緒くたにしては優良誤認を招きかねないので、今回の処置に我が輩は納得している。
仮にDLsite側が頑張ってくれたとしても、しかるべき場所に「優良誤認やってる」と通報され同じ結果を辿っていただろうと予想している。
ただ一つ残念なのは、購入数はリセットされても★評価はリセットされないらしく、購入数と★評価が著しく矛盾してしまうということ。
「ハルカの国」に関しては購入者0なのに★評価だけ300件以上ついて、レビューも二件載っていることになる。
事情を知らない方が見たら、「評価が操作されてる!」と思われるかもしれない。「このサークルはおかしい」として作品を避けるかもしれない。
そればかりが残念だ。

DLsiteからの説明としては「★の評価を消すとユーザー様からの評価を恣意的に削除したとして問題になる可能性がある」ということで、★だけは残すという方針で決まったらしい。以前、大手の評価サイトがメーカーの意向を受けユーザー評価を削除した事案があり、それが「評価操作」として問題になったので、そこを懸念してこういう形になったのだと思う。
が、購入者0で★300の評価は「操作感」が凄まじいので、そこから問題にならないかと心配はしている。
今回の処置に関して、我が輩からは一応「★の評価も戻さないと凄く変な評価になりますよ。出来れば戻して欲しい」と伝えはした。
しかしながら「★はユーザー様がつけた評価だから」ということで不可侵ということで決着がついた。
もしかしたら後日変わることもあるかもしれないが、DLsite側も「不慣れなことで予想外のことが多い」と対応に四苦八苦している様子。
改めてここで述べておきたいのは、少なくとも現状の処置について我が輩は「残念ではあるけれど仕方がない」として納得しているということ。DLsite側からも謝罪と説明があり、我が輩はそれを了承したということ。
そこは伝えておきたい。

おもさげなさとありがたさ

今回のキャンペーンに際し、広報を支援して頂いた方には申し訳ないと思っている。数字として残らず、骨折り損のような気持ちにさせてしまったかもしれない。
我が輩も優良誤認になるとまでは頭が回らなかった。
逆に言えば、予想以上に成功したため、予想以上のことが起こったとも言える。
数字には残らないけれど、広報という本質的な意味では大成功だったので、申し訳ないと思う以上に大変感謝している。
よく目立ったようで、方々からお声をかけて頂けた。
そこからの縁がいつか形となり皆様に何らかの形で還元できることがあるかもしれない。
その時は「あれ切っ掛けだな」と思って頂ければ幸いだ。

今の我が輩の気持ちは「おもさげね」「ありがて」。
日本人は感謝と謝罪を一緒にすると批判を受けるが、「おもさげなさ」は謝罪ではない。
有り難いでは覆いきれない感謝の別の側面、感謝という豊かな気持ちの一部分だ。
だから、「おもさげね」「ありがて」と続ける。
嬉しい瞬間に身をおいた時、その環境へ協力してくれた他者への認識が「有り難さ」。そして「おもさげね」は、嬉しさのなかに設ける自分の居場所だ。そういう場所で照れ笑いしながら、それでもそこに居るのだ。居たいのだ。そのための「おもさげさ」だ。

ありがたくて、おもさげね。
貴方がいて、私もいられて、嬉しい。そういう意味だと思っている。
その意味で、「おもさげね」「ありがて」とこの度の結果については伝えたい。

ただ何もなくなってしまうのは残念なので、そっと、ここでだけ拓を載せておく。
改めて見ると大成功だったと思う。
けれど転載はご遠慮願いたし。もめると面倒くさいので。
今回の成功は今回限りとして、また気持ちを新たに創作を続けていきたい。

今後の広報としてはその内Steamへの登録を考えているが、焦眉の案件とは捉えていない。
CFの準備を済ませ、しばらくは「決戦編」に注力していく。
おもさげね、と口にしながらも皆様と関係を持ち続けるためには、やはり物語を作らねばならぬと思うので。物語を通して自分の居場所を得ていきたいと、改めて思ったので。

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