ハルカの国 創作の記その6

アンガーマネンジメント

怒り、というものを考える。

何かあって腹がたつ。
気持ち良く寝ているところを乱雑に起こされる。腹が減っているところを「もう一頑張り」と仕事を促される。繋いでいた手を引っ張られる。やろうと思っていたところを「やれ」と突かれる。黙ってりゃいいところをいちいち口にして、野暮につき合わされる。「今日って時間ある?」と用件を言う前にこちらの空きを確認してくる。

上に挙げたようなことがあると、パッと花火が散る。カチーン、とくる。反射的に腹がたつ。これを我が輩は一次反応(リアクション)と呼んでいるが、これはもう仕方ない。
そういう作りなのだ。そんな些細なことで冠曲げなくてもと思われるかもしれないが、我が輩の本然システムとしてそうなっているのだから、ここは如何ともし難い。

しかし。
こういうことで一から十まで怒っていれば人間生活に支障が出る。それで二次反応(アクション)として自制を効かす。
心中中指を立てることも多いが、表面上は和やかに過ごす。
笑顔は社会活動の潤滑油であれば、無理矢理にでも顔にはっつけておく。
こっちも燃費が良い方でないから、大概のことは忘れる。
笑顔が日々の潤滑油であれば、忘却は生活必須のくず籠と言えよう。
潤滑油は多いほうが良く、くず籠は容量の大きい方がいい。ゴミもくず籠に収まっている内は、目についてこっちを煩わすことも少ない。

またしかし。
一から十まで怒っていては人間生活に支障が出るが、一から十まで油で滑らし、くず籠に詰め込んでいては本体の我が輩に支障が出る。
たまには景気よく怒ってみるのも健康に良さそうである。
ここで見習いたいのは沖縄のおじぃ連中。九十歳を超えるじぃ様方が彼方では同僚だったが、まぁよく喧嘩すること。
昼飯に届いた弁当の付け合わせ、スパゲッティ、卵焼きで分かれていたからもういけない。
最後はジャンケンで決着させたが、負けた方が捨て台詞に「し○じまえ!」と怒鳴り散らし、勝った方は勝った方で相手の首をとったように戦利品を自慢するから大人気ない。
大人気ないが、彼等は健康で長生きしていた。頭もよく働いた。

考えてみると大人気という奴が健康に良くないのかもしれない。
あまり無分別でも困るが、何時如何なる時も分別臭くては人間としても面白くない。「あんたを相手してると砂を噛むような思いだよ」と飽きられる。こっちはグッと堪えているのに、飽きられたんじゃあんまり間尺に合わない。いじける。嫌んなる。なんで私が、俺が? 世間を恨むようになって、これはいよいよ健康に良くない。

そこで怒り方を学問してみる。
これを塩梅よく操ることが出来れば、健康にもいいし、社会生活にもいい。一人すり切れることもないし、爪弾きにされて一人になることもなさそうだ。
と言って、大した学識はないから個人の経験則で語る。

怒る時に理屈を拵える。
これはちょっと味が良くないと近頃感じる。
その場の感情はぐっと我慢し、虎視眈々と相手の非を収集し、大義名分我にあり!、と確信したところ烈火のごとく攻め入る。
しずかなること、林のごとく。侵略すること、火のごとく。
これは相手を叩き潰すには良いかもしれないが、相手を叩き潰しては回っていかないのが市井の営み。
であれば上策とは言えない。
相手の顔を潰せば、人間関係は終わる。イラっとする度、他国を滅ぼせば気づけば四面楚歌で、こちらも亡国の道を辿る他ない。
正しさをZ旗に仕立て、いざ関ヶ原と毎度挑まれては、相手も疲れる。

「お前、なにそんなキレてんの?」

準備しただけ時間もかかってるから、向こうはけろっと忘れて、合戦挑んでもぽかんである。せっかく万全を期したのに、時を逸して相手と気が合わない。「へんなスイッチ入ってんなこいつ」とこっちが下手物扱い。

まったく割に合わない。

我が輩がこのタイプで、密かに「タイプ忠臣蔵」と呼んでいるのだが、要するにキレていい体裁が整うまでキレない。自分の感情云々ではなく、まずはプロパガンダを作成し、それを世間に問い、世論を味方にしてから討ち入りを開始する。
我が輩がもうちょい手が早ければ、まず漫画を描き、それをTwitterにあげ、いいねの数が30個くらいついたあたりで攻め入る――そういうタイプだ。

はっきり言って、疲れる。
己の性格に披露困憊する。大体、上記したように我が輩がイラっとくることは、ほぼ五分五分、何なら我が輩が我慢するべき事柄が多い。
怒りたくても怒れないのである。大人気ある義憤を燃やすには、根本の我が輩があまりにしょぼい。
怒りを感じるメカニズムと、怒りを発散するメカニズムが釣り合っていない。
これは損だ。

気づいて、最近、稚拙に怒るようにした。
巧遅拙速。
その場で、素早く、拙く怒る。
上手く怒ろうとしない。勝とうとしない。
こいつガキか? と思われるのを承知で怒る。多少のユーモアを絡める余裕がある内に、パッと燃やしとく。溜まってないから燃え尽きるのも早い。

怒って相手が変わることを、我が輩は期待しない。期待されたくないから、期待もしない。
他人に望みをもてないペシミスト、というわけでもない。
別に悪かないだろ、我が輩に合わないだけで、と思う。
逆もしかり。あんたは俺を嫌いだろうけど、たぶん誰かは俺のこと好きだよ? たぶんね。
そういう腹づもりで生きてきたから、己の意見で他人を変えることに興味がない。むしろ変な責任負わされそうなので極力影響は及ぼしたくない。

この性質を鑑みても、やはり巧遅拙速の怒り方が合っているように思う。
つまり怒りの目的は、勝敗をつけるわけでなく、相手を改善するのでもなく、示しているわけだ。
我が輩はこういう人間です。貴方はどうですか? お互い、快適でいられる距離を見つけましょう――てな具合に。
アピっていく。自分を示していく。
お互い距離感を間違わないように、情報交換を繰り返す。
手間を惜しまず、小さいことからコツコツと怒っていく。
どうもこれが肝要であるようだ。

学問する、と言って己だけの解決に集約して申し訳ない。
しかし我が輩に似た諸兄は多いのではないだろうか? 「タイプ忠臣蔵」など、日本人男性の典型的思考回路と我が輩は思っている。これは強父権縦型社会に共通する思考タイプなのだ――我が輩の研究上ね。

小さい奴、と思われるのは癪である。しかし大義名分を拵えて怒ってみても、貴方が思っているほど向こうは真に受けない。むしろ「こんなことで、よくまぁそれだけ怒れるな」とこっちの方が尻の穴の小さい扱いを受ける。
黒白をつけたいならそれも構わないだろうが、日々の生活を送っていく渡世術としては得策ではない。

怒ることの目的は何か。
我が輩はこれを「相手を倒す」ことではなく、「不快な思いをしない」に変えていきたい。
その手段として、巧遅拙速、子供のように怒ることを日々修練している。

四月より新たな人間関係が始まる。
人間関係のポジショニングで割を食わないよう、色々努力は必要だ。

ハルカの国、進捗

御陰様でCF達成、叶いました。
本当にありがとうございます。
気づけば不可能と思えた80万も越えていて。
ただいま各返礼品のグレードアップを思案しております。
とりあえずオリジナル楽曲を増やしたいのと、設定資料衆のページを増やすか作りを豪華にするか。
設定資料衆は今回作ったきりにするので、記念品としての価値も上げたいなと考えております。100部しか作らないので、ちょっどゴージャスな仕様にしたいなぁと。

製作資金に関しましては完全に確保が叶って、ハルカの国完成までは真っ直ぐ走っていけそうです。資金集めで一端休止はないので、最短でハルカの国をお届けします。

改めまして、重ね重ね。
ありがとうございます。
ハルカの国、必ず皆様のお手元へ届けます。
少しでも良いものに仕上げます。

どうぞもうしばらく、お付き合いくださいませ。

それでは進捗。

現状、大正星霜編のネームシナリオが一段落した。
続くは大正決戦編。
ここでは名実ともに全盛期を迎えたハルカが、その力を遺憾なく発揮する頂上決戦が描かれる――予定。
ただ、ネームの方はしばらくお休み。
四月からは明治決別編のくみ上げをしていく。八月のコミケに間に合わせたいので、早めに準備をしておくのだ。早めに準備をしておけ絶対に、と注意勧告を受けたのでそうする。

「あたしは違う」と、彼女が言った

スランプ、というものがある。
不調、と言ってもいい。

創作に携わる方なら見るのも縁起が悪く、呟くのも景気が悪い。
我が輩も今こうしてタイプしていて、おいどの座りが悪くなる。

その体験談を綴ろうというのだから、ぞっとしない。
しかし記録に残しておかなければならないと思うのは、この度ある希有な体験をしたからで。
これを今は摩訶不思議と感慨深く思っているのだが、我が輩、頭がニワトリなら、心もそのようで、寝ると感情そのものを忘れてしまう。
明日になれば大した事なかったと処理される。
それではせっかくの体験が勿体ないし、今後のスランプ克服に役立つ気もするので、記録がてらにお披露目していきたい。
自慢というか、手前味噌というか、やや衒うこともあるかもしれないが、徹夜明けのテンションで綴ったところを大目に見ていただきたい。

ネームシナリオを描いていて、物語が佳境に入った。
これからは着想当時から思い描いていた感動的シーンを、感動的セリフで綴る、作ってる分にもアドレナリンがどばどば出る美味しい箇所。
BGMで気持ちを高めた後、えいやと気合いを入れ、取りかかった。

初めのうちは調子良く筆がすすむ。
シーンは予定していたものと即興で思いついたものが上手くかみ合い、手元で何か描いている内に頭では次のシーンが浮かんでくるという滑らかさ。
大正星霜編、捌ききった――と思った矢先のことである。

一番楽しみにしていた、というか自信のあったシーンに入り、筆がピタっと止まる。
いや、ピタ、どころではない。
バーン! と止まった。乗ってるこっちがフロントガラス突き破るくらいの勢いで、あるコマに差し掛かると描けなくなったのだ。

何にもイメージが湧いてこない。
セリフも一つも思い浮かばない。
大したコマではない。ただ重要なシーンと重要なシーンを結ぶ繋ぎというか、ちょっとした回想コマで、適当にさらっと、流れに任せてすっと描いてしまえばいいだけのはず。

なのに描けない。

「この人、こんな時に、こんなこと思い出すかなぁ」

ていうか悠長に過去思い出してる場合か? 目の前、切迫してんのに。

考えてみると回想自体が良くない気がしてくる。
けれどここであの情報は捌いておきたい。
では回想の方法を変えてはどうだろう。
人物が能動的に思い出しているのではなく、酸欠の頭が切れ切れに思い出す記憶の断片として、ほぼ映像として捌くというのは。
説明を抜き、絵で見せ、そこに切れ切れの息を重ねる。

うん、これは味が良さそうだ。
2~3ページ遡り、訂正を加える。

しかし気持ち悪さが取れない。なんか嫌だ。
繋がりが悪いのかな、とシーンの始まりから読み返してみる。
途中である人物の感情動線が切れているように感じる。
ここが不自然だから流れていかないのか?

変えてみる。弄ってみる。
上手くいかない。
だんだんヤバイ気配がしてきた。
既に相当遡ってる。
丸一日分の分量を棒に振りそうだ。

何が駄目なんだろう。何で急に転がらなくなった?
語り口変えてみるか? もっと距離をおいて、ニュートラルな感じで。
あ、駄目。
頭がヒリヒリしてきた。
やばい、やばい。嫌な感じがしてきた。
これあかん奴や。

一回、落ち着こう。一回、頭リセットしよう。OK?
問題整理してみ。
上手くいってないのは、視点人物の切り替えから。
AからBに視点が切り替わる以前、つまりA視点の時にBは何をしてた? 何を考えてた? これが弱いから変な転がり方したのと違うか?

我が輩は嫌~な気配を背中に感じながらも、メモをとり、問題点を洗い直してみた。
それでどうにか「これ」というのを割り出し、ざわついた気持ちのまま訂正を試みる。

これがトドメとなった。
訂正した次のコマを描いた瞬間、強烈な苦痛が背骨から脳天に駆け巡る。
このメカニズムは既に説き明かしている。
頭がパニック状態に陥り、混乱を嫌う脳みそが、混乱を招く対象を生理現象で拒否しようとしているのだ。

この苦痛が発生すると、三大欲求がぶっ放される。
恐らく手っ取り早く快楽を感じることで、目の前の現実を拒否しようとしているのだろうが、この欲求がとにかく強烈で、抗いがたい。

ほとんど気絶するように眠りに落ちる。
空腹で目が覚めて、過食。
もう一つの欲求の話は下品になるからしないが、そういうこと。

今回も「やべ!」と思った瞬間、眠りに落ち、目が覚めたら夕方。
稲荷寿司とどん兵衛を詰め込み、いい加減苦しいと思いながらもオムソバとチョコレートケーキを完食。
吐きそうになりながら――割愛。

こうして全ての欲求を満たすと、この世の終わりのような虚無感が襲ってくる。
眠くもない、胃袋も張り裂けそう、性欲も湧かない。どこにも逃げる場所がない。
物語と向き合うと、目眩がするような不快感。

喉に指突っ込んで、食べたもの全部吐き出したい。
バックスペースで書いた文章全て消したくなる衝動に似ている。やったこと全て帳消しにしたい。でも出来ない。

我が輩、そこまでスランプに陥りやすいタイプではないのだが、ハルカの国ではこの度合わせて特大のが二度ある。以前のは持ち直すまで三日かかったから、今回もそれくらいか、やべぇな時間ないのに、いやいや焦ると余計苦しくなるから、今は出来ることをピックアップして後の負担を減らそう、頼む頼む早く持ち直してお願いお願い――と受験前にインフルエンザにかかったような気持ちでいた。

で、一睡もせずに新元号発表。
気を紛らわすのに丁度いいか、とニュースを眺める。
しかし頭はスランプのことに飛んでいく。なんでこうなった? 昨日まで絶好調だったじゃん。何これ。呪い? 誰か俺の才能嫉んで呪い飛ばした? やめてよ、マジで。俺の前に呪う奴おるやろ。たつき監督とかそこら辺からいけよ。俺まだマイナーじゃん、インディーズじゃん、同人じゃん。もうちょっとブレイクしてから狙ってよ。いやいや、呪いて。呪いはないやろ。でも何で急にこんな? 頭の線、どっか切れたとか? 俺、なんか病気ちゃう? MRIとってもらおうかな。あれなんぼほどすんの。

そんなことを取り留めもなく考えていると、管官房長官登場。

あ、発表される。

さすがにこの時は頭の中がストップした。

「新しい元号は、令和です」

令和。
ふーん。
令和ねぇ。
令和……俺の名前、一文字入ってんな。なんか良いことあるかな。
春佳(はるか)、とかだったら面白かったのにな。アベノハルカス的なのりで、ハルカスからのハルカ、春佳。
春佳元年、ハルカの国発表――とかね。なんかそれで有名になったりして。Twitterでバズったりして。バズりてー。
でもわけわかんねーことでバズっても、効果薄いのだったな、確か。ゲーム製作にプラスになんないなら、めんどくせーだけだからバズらなくていいけど。
はぁ。
朝起きたら、いいね1万とかついてたらサイコーテンション上がんのになぁ。
あがるかなぁ。あがんねぇかもな。1万ついたからってハルカの国が上手くいくわけでもないし。
何で上手くいかんのやろ、何で……。

「…………」
(ここの思考回路はよく覚えてない。新聞のプロ野球欄を見てた。あ、広島負けてる。連敗じゃん、の後だったと思う)

ふと思いつくことがあって、ネームに戻る。
二日前に描いた一コマ、そこである人物の表情を変える。

あ、これ何かいけそうな気がする。
え、これ?
これだけでいけんの?

とりあえず寝て起きたらもう一回考えよ。

で、寝る。
で、4/1夕刻。

散歩して、気持ちを整えて、内心ビクビクしながらネームに戻る。

やっぱいけそうな気がする。
いけるけど、予定してたのと違う流れになるよ、これ。
あ、でもそうだ。
ここだ。
ここの表情と台詞が違うんだ。
ここで無理に予定へ寄せてるから、彼女(自分のメモ用で残しときます。これオトラね)が転がらなくなったんだ。
ここから無理がきて、あそこと、あそこが崩壊してたんだ。
そうだよ。
俺、勘違いしてる。
彼女は俺じゃない。彼女は天保から生きていて、80を越えた齢で、もう自分が長くないってこと悟ってる。悟って、こういうことしてんだ。今更、30代の俺のように思い悩まない。もう選択肢なんてないんだ。自分のまま生きるしかない。残った自分を生きる以外、何もないんだ。
意地なんだよ。
意味とか考えない。意味なんてものがあるほど残ってない。後は意地。
もはや彼女は現象なんだ。過去によって規定された、彼女という現象。それが存在しているに過ぎない。
彼女に思考はない。
選択肢もない。
意味もない。
あるのは存在という現象。100年近く繰り返されてきた、彼女という現象が、この時もまた繰り返されるだけだ。
この時、決意するわけじゃない。この時、乗り越えるわけじゃない。
彼女の存在本然がそうだから、システムとして、こう反応するだけなんだ。
思考を入れてる分、遅くなってる。
決意を入れてる時間が致命傷になってる。
ここから後ろ、全部ぶっこ抜かなきゃ駄目なんだ。
思考じゃない。行動だけが彼女を前に転がすんだ。既に決まっていた行動だけが前に転がっていくんだ。
おお、そうじゃ。
これじゃ。
彼女という歴史と、現象があるだけなんじゃ……!

ここからがエンジンがかかって、あるいはゾーンに入って、ぶっ通し作業。一気に終わりまで描き切った。

エンジンというか、ゾーンというか。
そういうのは、たまにある。ただ今回、特殊だったのは絶不調から絶好調に切り替わったこと。

何よりも。
これを我が輩、摩訶不思議というか、霊が降りたというか、ちょっと凄くないこれ、やべぇじゃん、と思ってるのだが。
まるで登場人物が「あたしは違う」「そうじゃない」「こんなこと言わない」「こんなことしない」と言って、我が輩の筆を止めたようであること。
何ページもふり返った場所から我が輩を呼び、「あたしはこうだ」と修正させたようであること。

だって気づいてなかったのよ? 二日前には「上手くいってる、オッケー」と思ってたわけで。
それがラスト手前になって急に動かなくなる。そこで悶え苦しんでたら、ふとあるコマが浮かんで、よく理解しないうちに表情を変えてみて。
そしたら急に喋りだして、動きだして。

まぁ無意識下の何かなのだろうけど。

彼女(オトラ)が俺を操った! これがほんとの狐憑き! お稲荷さんだ! こえー!
なんで? こんなことってあるの? 人物がしゃべり出す、動き出すってのはあるけどさ、過去にふり返って訂正させるってあんの? 絶対、あのコマ、俺を呼んだよね。ていうか何で俺も急にあのコマだって思ったんだ? 思い出せないし。やべーよ、ちょっと恐い話になってんじゃん。つーかこの物語、やばない? 神がかり的な? なんか絶対、あったよ。もしかして新元号パワー? 五月一日からめっちゃフィーバーするとかある? バズったらどうしよー! いや、バズりがフィーバーとか寂し過ぎるやろ。もっと運は丁寧に使ってこ。いやいや、でも、ほんと、なんで? ほんとにオトラっていんの? え、います? 俺の物語ってみんなどっかいんの? 皆が俺を使って描いてるとか? そういう系? ユキカゼとかハルカもいんの? うわ、それだと相当楽しい感じだね。これからもよろしく!

と、一人、盛り上がっていたのが先ほどまで。
こういう興奮も寝て起きたら、「アホちゃう」と一蹴される。
何事もなく日常に帰って行くだけなので、この度は記録として興奮そのままに記してみた。後々読み返してあまりにも馬鹿らしかったら消す

とりあえず学んだこと。

以前から考えていたシーンは、物語の進行にあわせ人物が成長するため、修正が必要になる。
用意していたシーンを大事にし過ぎて、人物を従わせると、人物がエラーを起こして動かなくなる。
恐れず、捨てていけ。
あとBGMの聴き過ぎはシーンへの固執を生むのでほどほどに。

+ワントピックがある「ブログ+」はファンティアにて掲載中です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。